立川陸軍航空廠側線 (東京都昭島市) @ 7/16
昭和記念公園といえば,
東京都民だったら一度は行ったことがあるんじゃないかな?
何があるって訳じゃないけど,プールとか花火とか,
イベントは結構頻繁にやっているところ.
あの広大な敷地が何故残っているかと言えば,
その昔あの辺一体に陸軍基地+立川飛行場があったから.
終戦後は連合軍に接収され,返還されるまで時間がかかったので,
未だにあれだけの土地が残っているわけである.
ここで紹介する陸軍航空廠側線は,
現在の西立川駅の北側に残っている遺構である.
まず,位置とS49の航空写真.
写真右上部に写っているのが米軍基地.
その南限を南東方向から北西方向に横切っている鉄道が青梅線だ.
そのちょうど中央部分あたりに写っているのが西立川駅.
その北側に側線とヤードが見て取れる.
今回はこれらの遺構についてのレポ.
現状でこれらの遺構がどのようになっているかと言えば,
下の写真のとおりだ.
左が駅から立川方面(東),右が駅から拝島方面(西).
公園に整備された後も,不自然に空き地が広がっている.
ではまず,立川方から見ていこう.
駅舎から立川方.
明らかに使用されていない線路が遺されている.
写真で見る限り架線も張られていないので,もう使用されないんだろうね.
この写真中,信号の辺りの藪の部分を別角度から撮影したのが下の写真.
わかりにくいんだけど,空地と線路用地とを分けている壁が,
この部分だけ空地側に出っ張っている.
恐らくここから引き入れた線路が航空廠のヤード内につながっていたのだろう.
引き剥がされた線路が放置されていた.
ここまでが駅舎から立川方の部分.
次は拝島方ね.
こちらでは,ヤードの基礎跡と木製架線柱が見て取れる.
基礎跡は,ヤードの規模からして撤去するのが大変だったのかもしれない.
また,架線柱は青梅線の車内からもいくつか見られるので,
気がついたらチェックしてみるもよし.
割と人目に付くところにもかかわらず多くの遺構が残っている.
他にも有名な米軍の放置タンクとか当時の電柱とか,
未だに結構モノが残っている.
廃線だけじゃなく,戦跡,廃墟好きにも楽しめる物件かと.
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投稿: | 2005年8月12日 (金) 02時09分