山水
昼に、買い物ついでに散歩してたんだが、
梅雨時期にもかかわらず、もうすっかり夏の雰囲気満載だな。
あの薄暗いオフィスに戻るのも馬鹿らしくなり、
いっそこのまま出かけちゃおうかなんて思ったけれど、
そんな突飛な考えは一瞬で霧消してしまうのが、
サラリーマンの性というか。
夏の雰囲気っていうものは、
中々に心踊らせる要素が多分であってね、
あの強い陽射しを浴びると、
ふと、どこか遠くへ行ってしまいたい気分になる。
何も考えず、一人遠くへ行って彷徨ったとしても、
何か楽しいことが起きるんではないかといった、
特にこれといった根拠のない期待を常に感じられるというか。
それは、陽が落ちても続く、ある種の麻薬のような。
あの一瞬の高揚感を感じられるのは、夏だけなんだけど。
もうそんな時期が来たのかなぁと。
それだけで、今日一日は満足だった。
とまぁ、ついつい陽気のことを書いてしまったわけだけど。
本当なら先日行った風景文様講座の内容でも、
掻い摘んでご紹介でもしようかと思ったんだがな。
何分、雑駁な内容だっただけに、
体系だって話するのは中々難しいかなといったところ。
徒然と書いてみるとだね…
話の筋としては、東洋の山水画と西洋の風景画を対比させて、
時間軸に沿って特徴とその進化について連々と…といった感じ。
ただ、何分西洋の風景画というものが、
東洋の山水と比較するだけの、潜在力が備わってないんだな。
殊、風景・風物に限ったことではあるけれど。
西洋美術を見てみると…
とはいえ、瑣末な知識しか持ち合わせていない俺の中での話だが…
古典的な西洋絵画というと、まず間違いなく宗教画であって、
風景などというものは、ほぼ描かれなかったわけで。
そんな事情の中にあっては、
東洋の山水と比肩できるだけのものが無いんだな。
だから、対比させようとしても、それはそもそも無理な話だと。
とは言え、山水の中における風景文様という意味では、
何に於いても、見方を知らなければ、何もわからないわけで、
その端緒を開く意味では、大変に有意義な話ではあったと思う。
また次があれば、是非時間を作って聴講してみたいな。
それだけの価値は十分あったと思うし。
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